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2015年10月16日金曜日

色分解

【いろぶんかい】オフセット印刷を行うために、原稿やデータを「プロセスカラー」に変換することを「色分解」と呼びます。

一般的なオフセット印刷では、「プロセスカラー」でフルカラーを表現します。そのため、印刷会社では、受け取ったレイアウトデータなどの原稿を、プロセスカラーである「シアン」「マゼンタ」「イエロー」「ブラック」の4色に振り分ける「分解処理」を行うのです。

シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に分解された原稿は、1色ごとに金属製の刷版(印刷用の版)として出力します。出力した刷版を印刷機に設置して、順番に刷り重ねると、フルカラーで印刷されます。
このように、原稿をプロセスカラーに振り分けることを「4色分解」と呼びます。
モノクロ印刷では、原稿がカラーで入稿された場合、モノクロに変換します(これを「1色分解」と呼びます)。

4色分解も1色分解も、元の原稿とは色の再現方法が異なります。そのため、カラーのグラビア写真などは、できるだけ写真の印象を崩さないで印刷するために、分解処理の過程で色を調整することもあります。

このように、原稿を分解して印刷用の刷版を作る一連の工程を「製版工程」とも呼びます。