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2015年10月15日木曜日

プロセスカラー

【プロセスカラー】私たちが普段目にする印刷物のほとんどはオフセット印刷で作られています。通常、オフセット印刷は基本となる4つのインクを組み合わせて印刷します。この4つの基本色のことを「プロセスカラー」と呼びます。

プロセスカラーは「色の三原色」である「シアン(C)」「マゼンタ(M)」「イエロー(Y)」に、「ブラック(K)」を加えた4つのインクで成り立っています。
このため、プロセスカラーのことを「CMYKカラー(シーエムワイケーカラー)」とも呼びます。

色の三原色(CMY)」とは、様々な色のベースになる原色のことで、3色すべてを混ぜあわせると、理論上は黒色になります。しかし、実際の印刷インクの場合、3色を混ぜるだけではしっかりとした黒色にはなりません。よりメリハリのある黒色を表現するため、CMYの三原色にK(ブラック)のインクを加えて補っています。

一般的なフルカラーのオフセット印刷では、プロセスカラーのCMYKを順番に刷り重ねることで、あらゆる色を再現します。こうしたことから、フルカラー印刷のことを「4色印刷」や「4C印刷」とも言います。
また、基本となるCMYKのインクを使って行う印刷をプロセスカラー印刷」とも呼びます。

フルカラー印刷はCMYKすべての色を使用しますが、新聞などのモノクロ印刷では、通常プロセスカラーの「ブラック(K)」のみで印刷を行います。プロセスカラーから1色のみ使用するため、モノクロ印刷のことを「1色印刷」または「1C印刷」と呼ぶこともあります。